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14. 印刷(紙へ刷る)

レイアウト(紙の空間)紙の上では、道具が一手ずつ案内します(追従するUI)ビューポート(MV)=紙の上に置く、図面を映すカメラ窓の中の注記は、大筋が自動ですさらに、窓ごとに微調整できる=ビューポートの板(VP)映す範囲を絞る=X1〜X2・Y1〜Y2 の通りだけ窓の中の破線のきざみモデルの図面を、紙へ切り出して貼る手元の三角スケールに合わせる窓とのちがい貼った注記が、大きすぎる/小さすぎる時図枠(ずわく)=棚から呼んで、用紙に合わせる紙を何枚でもプレビューを開く用紙と縮尺範囲(窓で刷る)紙の上の身だしなみ紙になるとき
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レイアウト(紙の空間)

製図台の下に、もう一段タブがあります=モデル|レイアウト1。

  • モデル=実物大で図面を描く所。一つだけです。(図面の現物は、いつでもここにあります)
  • レイアウト=紙。刷る紙そのものを、原寸で見ている所です。(モデルを映した窓を並べる、一枚の紙)

レイアウトのタブを押すと、白い紙が出ます。まわりの灰色は机です。

この紙の上は 1:1=打った 10 は、紙の上でそのまま 10 です。

紙の左下が原点(0,0)。図枠・表題欄・注記は、ここに描きます。

※ほかのCADで「ペーパー空間」と呼ばれている所です。

レイアウトを開いている時にPDFを押すと、プレビューは出ません。

——この画面がもうプレビューだからです。押せばそのまま紙になります。

(モデルから刷る時は、今までどおりプレビューが開きます)

紙に描いたものも、窓も、DXFに一緒に保存されます。

ほかのCADで開いても、同じ紙が同じ名前で出ます。

紙の上では、道具が一手ずつ案内します(追従するUI)

レイアウトのタブへ移ると、白い紙の上に小さな札が出ます。

書いてあるのは、いま一手だけ。済むと、札は自分で次へ進みます。

  • ① リボンの「窓」を押す → リボンの「窓」が琥珀に光ります
  • ② 紙の上で対角の二点をクリック
  • ③ 窓をクリックして選ぶ → 窓そのものが光ります
  • ④ 下の帯で、縮尺・映す範囲・ロック → 画面の下の帯が光ります

光っている所が、次に押す所です。札の中の橙の一行と、同じ色です。

  • 札は、帯(上の・・・)を掴んで動かせます(動かした場所は覚えます)。
  • × = 今回だけ閉じる(モデルへ戻って、また紙へ来ると出ます)。
  • □ 次回から表示しない = もう出しません。戻したくなったら、設定(OPTIONS)の「レイアウトの講師」から。

※この札は、覚えた人には要りません。忘れた時は、この教本へ戻ってください。

ビューポート(MV)=紙の上に置く、図面を映すカメラ

レイアウトのタブへ移って、リボン「窓」か、小窓に MV →Enter。

(紙の道具=窓・フィット・PDF は、リボンの「レイアウト」の棚に並んでいます)

紙の上で対角2点をクリックすると、そこに窓が開きます。

置いた瞬間、モデル空間の図面ぜんぶが、その窓に収まる縮尺で映ります。

置いた窓はそのまま選ばれていて、「ビューポート」の板が自動で開きます

(=続けて縮尺を選べます。板が要らなければ ×で閉じてください)。

  • 窓の枠は「薄い青の点線」と、四隅の「かぎ括弧」です。=カメラのファインダーの枠だと思ってください。画面の案内線で、紙には刷られません。図枠として刷りたい四角は、四角(REC)で別に描いてください。※図枠に合わせて窓を置くと、二つの枠が同じ場所に重なります。そこに指を置くと「Tab: 重なり 1/2 【ポリライン】|窓」と出ます。Tab で送れば、隠れているほうを選べます(消さなくて大丈夫です)。
  • 窓を選ぶと、下に帯が出ます=縮尺の早見と、ロック。← → で、キリのいい縮尺を一つずつ送れます(帯に無い 1:75・1:125 へも)。どちらにも無い半端は、小窓に VPSCALE 75(=1:75)と打てます。
  • 掴んで動かす(中ボタン、またはスペース+ドラッグ)=映す場所が動きます。⚠️ホイールは、窓の上でもいつも紙が拡大縮小します。だから、うっかり回して縮尺が狂う、ということが起きません。
  • ロック=構図と縮尺に錠をかけます(押せば外せます)。

⚠️窓の中の図面は、ここでは直せません。モデルのタブで直します。窓は「カメラ」なので、映っているものを触るのではなく、カメラの設定(縮尺・映す場所)を直す、という考え方です。※ほかのCADで「窓の中に入る」と呼ばれる操作にあたるものは、K'Adでは「窓を選ぶ」の一手です。いま自分がどちらの空間に居るのか、分からなくなることがありません。

窓の中の注記は、大筋が自動です

窓に映るとき、紙の上で「読むもの」は、読める大きさへ自動で直ります。

  • 寸法 矢・文字・隙間・突き出しが、作者の意図した紙のmmで映ります。
  • 文字・段落文字・引出線 「紙で3.5のつもり」の字(高さが20以下)は、どの縮尺の窓でも、紙で同じ大きさのまま読めます。現場の流儀(紙の高さ×縮尺の分母で描いた、高さ100などの字)は、縮尺どおりに割り戻って、これも紙で読める大きさになります。
  • 破線の刻みも自動です(紙基準=どの窓でも同じ刻み)。

=モデル空間には、いつもどおり 3.5 と打つだけ。窓が縮尺を知っているので、書く人が「×分母」を暗算する必要はありません。

さらに、窓ごとに微調整できる=ビューポートの板(VP)

窓を置くと自動で開きます。閉じた後は、小窓に VP →Enter でいつでも開けます。

この紙の窓が一覧で並び、一台ずつ選んで、見え方を直せる所です。

  • 一覧をクリック=その窓を選びます(図面のほうでも、その窓が光ります)。
  • 縮尺 値の欄を押すと、その場で打てます(50=1:50/1:75/2:1 の顔で)。「一覧」を押すと縮尺の棚が広がり、押すだけで選べます。◀ ▶ で、キリのいい縮尺を一つずつ送ることもできます(下の帯と同じ答えです)。
  • 寸法/文字/引出線 自動の上に掛ける倍率を、別々に直せます。
  • 矢 寸法の矢だけを、さらに微調整できます(寸法の倍率の上に掛かります)。矢に見えるか、棒が伸びているだけに見えるか——最後は目で決める所です。溝のつまみを掴んで動かすと、動かしながら図面が変わります。右の「×1.00」を押せば、その場で数字も打てます(式も可=1/2 など)。1.00=自動のまま。まとめて変えたい時は、小窓に VPNOTE 1.5 と打てます。※「文字」の倍率は、段落文字にも効きます(折り返しの幅も一緒に動くので、行の形がくずれません)。
  • ロック 構図と縮尺に錠をかけます。
  • 範囲を絞る 板からも押せます(囲うのは窓の中の対角2点=下の帯と同じです)。
  • 破線 紙基準⇄図面のままを、板からも切り替えられます。※これは図面ぜんぶに効く切り替えです(この窓だけではありません)。

◆自動も倍率も、動かさないもの(=図の形そのもの)

  • 線・円・ポリライン・ハッチの模様。縮尺で決まっているものは、変えません。

⚠️原図(モデル空間)には、指一本触れません。1:1で描いた図面はそのままで、動くのは「その窓に映るときの見え方」だけです。だから同じ図面を、1:50 の紙にも 1:100 の紙にも、それぞれ読める形で載せられます。

この倍率はDXFに保存されるので、開き直しても保たれます(他所のCADでは効きません)。

映す範囲を絞る=X1〜X2・Y1〜Y2 の通りだけ

窓は、置いたときは図面ぜんぶを映します。

「この通りだけが欲しい」時は、映す範囲を絞れます。

  • 窓をクリックで選ぶ →下の帯か、ビューポートの板の「範囲を絞る」を押す
  • 窓の中で、対角の2点をクリック(右クリックでやめられます)→ 囲った範囲だけが映ります。網掛けで、囲っている最中の範囲が見えます。
  • 戻す=帯が「範囲:絞り中」に変わっているので、もう一度押すと全体へ戻ります。(U ひと押しでも戻せます)

⚠️範囲に触れているものは映ります(またぐ梁や、通り芯の上に立つ柱)。完全に中だけにすると、またぐ部材が消えて図面が壊れて見えるからです。はみ出した分は、窓の枠が切ります=隣は見えません。

⚠️原図(モデル空間)には指一本触れません。範囲は窓の持ち物です。同じ図面から、別の紙に、別の範囲を映す——それも自由にできます。

絞りもDXFに保存されるので、開き直しても保たれます(他所のCADでは効きません)。

⚠️窓の中は縮尺で縮むので、細い部材は画面で一本に潰れて見えることがあります。(1:20 なら、φ48.6のパイプの二重線は紙で2.4mm=画面では数ドットです)線が消えたわけではありません。寄れば分かれますし、紙には縮尺どおりの間隔で、ちゃんと二本で出ます。

窓の中の破線のきざみ

破線・一点鎖線は、下の帯の「破線」の札の側に従います。

  • 紙基準(ふだんはこちら)=どの縮尺の窓でも、紙の上で同じ読みやすいきざみ。モデルから刷った紙と、窓から刷った紙で、破線の顔が変わりません。
  • 図面のまま=図面が持っている目盛り(LTSCALE)の見た目が、縮尺どおりに縮みます。

モデルの図面を、紙へ切り出して貼る

窓(カメラ)で映すほかに、図面そのものを紙へ持ってくる道があります。

図面が固まったあと、紙を組む時の道です。

  • ① モデルのタブで、持っていきたい分を選びます。全部でも(右クリック→全選択)、一部だけでも(窓掛けで囲う)構いません。
  • ② コピー(Ctrl+C、または右クリック→コピー)。
  • ③ レイアウトのタブへ移ります。
  • ④ 貼り付け(Ctrl+V、または右クリック→貼り付け)。→ 下に帯が出ます=縮尺の早見。紙に収まる縮尺を、道具が見当をつけて選びます。
  • ⑤ 縮尺を選び直せます=帯を押す/← → で送る/小窓に PASTESCALE 75(=1:75)。
  • ⑥ 置く場所をクリック。続けて何枚でも置けます(右クリックで終わり)。

⚠️縮尺は「キリのいい値」だけを出しています。刷った紙に三角スケールを当てて実寸を読むためです(1:47.9999 では、当てる面がありません)。置く場所のほうは自由です=三角スケールと関係がないからです。

手元の三角スケールに合わせる

三角スケールは、製品によって目盛りの組み合わせが違います。1/75・1/125・1/150・1/200・1/250・1/500 が一本になったもの1/20・1/25・1/50・1/75・1/100・1/150(小規模の建築用)1/100・1/200・1/250・1/300・1/400・1/500(大規模の建築用)

だから「正しい六つ」は、道具の側では決められません。

お手元にある定規の目盛りを、そのまま教えてください。設定(歯車)→「紙と縮尺」→「私の三角スケール」例: 1:75,1:100,1:125  (カンマで区切ります)

  • 帯に押すだけで並ぶ顔ぶれが、その目盛りになります。
  • ← → の送りにも、その値が入ります。
  • 空にすると、はじめの八つ(1:1〜1:200)に戻ります。

※ 75 とだけ書いても、1:75 と書いても、2:1(倍尺)でも受けます。

※ もともとある縮尺は消えません(1:100 が急に無くならないように)。

寸法の数字は、モデルの実寸のまま出ます。(1:5 で貼れば、線は 1/5 の長さになりますが、書いてある数字は元のままです)

窓とのちがい

  • 窓=カメラ。モデルを直せば、映っているものも一緒に直ります。中の図面は触れません。
  • 切り出して貼る=紙の上の図形になります。モデルとは縁が切れますが、そのぶん紙の上で自由に動かせます(消す・移動・注記を足す)。

⚠️図面がまだ動く間は窓、固まってから紙を組むなら切り出し——という使い分けです。

貼った注記が、大きすぎる/小さすぎる時

小窓に NOTESCALE 1.5 →Enter(1.5倍)。NOTESCALE 1 で元の大きさへ戻ります。

紙に貼った文字・段落文字・引出線・寸法の大きさだけが変わります。

⚠️原図(モデル空間)には指一本触れません。図の形(線・円)も変わりません。

図枠(ずわく)=棚から呼んで、用紙に合わせる

図枠は、部品箱の棚に最初から5枚入っています。図枠A4横(297×210)/図枠A4縦/図枠A3横/図枠A2横/図枠A1横

中身は、外枠・内枠(とじ代20mm・他10mm)・中心マーク・表題欄です。

(JIS Z 8311 の様式。A1だけ余白が20mmです)

  • 置き方=リボン「部品箱」→ ◀▶ で仕切り「図枠」へ →カードを押す→紙の上をクリック。押した所が、図枠の左下になります。(置き終わったら右クリック、または別の道具を押すと終わります)
  • 用紙にぴったり合わせる=置いた図枠をクリックで選んで、リボンの「フィット」、または小窓に FIT →Enter。用紙いっぱいに、位置も大きさも合います(U ひと押しで戻せます)。※形は変えません。縦横の比が違う図枠なら、余った側は余白になります。※他所の図面からもらった図枠にも、同じように効きます。
  • 表題欄の中身(図名・尺度・日付…)を書き入れるには、図枠を選んで X(分解)で開きます。中の文字が図面の文字になるので、その文字をダブルクリックすれば打ち直せます。
  • 会社の図枠を棚に入れるには、その図枠を選んで B で部品にし、部品箱の + で登録します(第11章)。一度入れれば、どの図面からでも呼べます。

紙を何枚でも

空間タブの右端の + を押すと、紙が一枚増えます。

A3の組立図とA4の詳細図を、同じ図面の中に並べて持てます。

(用紙も向き(横/縦)も紙ごとに選べます。増やした紙は、直前の紙と同じ用紙・同じ向きで始まります)

  • 名前を変える=いま見ている紙のタブを、もう一度クリック。背表紙がそのまま欄になるので、打って Enter(Esc=やめる)。「平面図」「S=1:50 詳細」など、あとで探せる名前が親切です。
  • 閉じる=いま見ている紙のタブの × です。※閉じた紙は U では戻りません(紙は図面の歴史の外に住んでいるので)。だから、必ず一度だけ聞きます。図面(モデル)は一本も減りません。
  • 紙が一枚のときは、× は出ません(最後の一枚は閉じられません)。

ほかのCADで作られた図面も、紙を持っていればそのまま何枚でも開きます。

(どの紙の住人かは、図面自身が書いています。書いていない古い図面では、いちばん手前の紙へ入れて、そうしたことを画面が言います)

プレビューを開く

小窓に PDF か PLOT →Enter(リボンからも)。

画面が「紙に図面を当てた姿」になります。Esc=図面へ戻る。

用紙と縮尺

  • 用紙のボタン=A4・A3…と紙を選びます。
  • 向き(横/縦)=「ページ設定」の板で選びます。横=長辺が幅(A4なら297×210)/縦=短辺が幅(210×297)。※足元の「用紙」の札は、いつも向きまで名乗ります(用紙 A4縦)。※レイアウトに居るときは、その札もページ設定の板も、いま見ている紙の用紙を替えます(モデルの紙とは別々に持てます)。
  • 縮尺のボタン=1:50 など、キリのいい縮尺を選びます。
  • 「自動」=紙に収まる、いちばん大きいキリのいい縮尺。
  • 「中央へ」=図面を紙の真ん中へ戻します。
  • 紙の上の図面は、作図と同じ手(パン・ズーム)で動かせます。

範囲(窓で刷る)

「範囲」を押す→刷りたいところの1つ目の角→対角の角。

=その窓のなかだけが紙に載ります。縮尺「自動」は窓に

合うキリを選びます。もう一度「範囲」→「図面ぜんぶ」で

戻せます。

紙の上の身だしなみ

  • 寸法・文字の大きさ=倍率で整えます(原図は不変)。
  • 小数の桁の始末=見た目だけ整えます(図面の数字は不変)。
  • 表題欄=小窓に TITLE か 表題。作成者→図番→図名→日付の順に聞かれます(空Enter=そのまま・-=自動に戻す)。

紙になるとき

「PDFへ」=Macは保存ウインドウ、Webはダウンロードへ。

出てくるPDFは日本語もそのまま。コンビニ印刷もできます。